蜜愛
僕は一度家を出たにも関わらず。

父さんが仕事に出る時間を見計らってまた家に戻った。

勿論誰もいない。
父さんと二人、小学生の頃からこの生活を続けてきた。

自分の部屋に上がると僕は、一旦隠したあの自由帳の“遺書”を引っ張り出して読んだ。


何してるんだろう、僕。

これを読んで何になるんだろう、

何を読みたいんだ、
何を受け取りたいんだ……??


あの“おじさん”から。

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