蜜愛
『…ね、はっきり聞くわよ。どうせいつか聞くなら今、はっきり』

まるで自分に言い聞かせているみたいに、母さんは言葉を一つひとつ噛みしめながら、兄さんを見て聞いた。

『あなたたち。どういうことなの?まさか……違うわよね。蜜柑と、まさか』



母さんは、兄さんを見つめて聞いていたから、私は口をつぐんだ。

『ははっ、オカアサン、考えすぎですよ。何か変なことでも想像しましたか』


兄さんのその言い方に、



ーードウセオマエハ、ソウイウ女ダカラナ。
スケベナ事デ、頭ガ一杯ノ、不潔ナ女ナンダーー


そんな侮蔑がたっぷり含まれていたような気がして、兄さんを見た。

するとやはり、私を見て、ニタニタと笑い

ーーヤッパリナーー

そう口をパクパクさせて私に言ったから。


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