蜜愛
私が、すでに家事には向かない指先で

ぐちゃぐちゃにこねたハンバーグが


蜜柑の

晴汰の

アキラの口の中で


柔らかい肉汁を溢れさせながら溶ける。

それぞれの胸のうちに、甘い蜜壷を隠して。

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