キスに恋して…3
再び赤外線交換をした


「久しぶりに送ってやるよ」


「ありがとう」


「約、7年振りか?」


「そう…だね」


私は良平と再会したことが運命だと感じた


『お互いフリーなら…』


昔の亜矢の言葉が蘇る


私は歩きながら良平に聞いた


「良平…彼女は?」


「彼女?いねえよ…楓は?」


「いない…」


「そっか…」


「うん…」


お互い言葉が続かない


もう家が近い


「じゃ、今度、メシ行こう」


「うん!」


「じゃあな」


「またね」


良平は右手を軽く上げて歩いて行った





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