愛すべき君へ


僕が椅子に腰かけると
一斉にみんなが僕を
見てきた。

きっといなかったからだろう
なんて考えながら
僕はボーッとしていた。

「おい」

そう言われて気づいたころには
もう授業なんて
とっくに終わっていた。

「なに?」

僕を呼んだのは愁悟だった。

「ちょっと顔貸せよ」

そう言われて僕は
屋上へと連れて
行かれたのだった。


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