狂者の正しい愛し方


「は?」


何言ってるのさ。

お父さんの?違う違う。これは私の。

私の部屋にあるんだから、私のだってば。


「お母さん変なこと言わないでよ。
どう見たって私のでしょ?」

「違う!!違う!!
よく、見なさいそれ…!!」


まだ言うか。


大体これがお父さんのもののはずない。

だってお父さんは几帳面だから、服を汚すなんて有り得ない。それもこんなあちこちに。


証明してあげようと、私はシャツの裾を捲り上げた。

私のなら、内側の表示タグに女用サイズが書いてあるはずだもの。


お父さんのものであるはずがない。


< 142 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop