狂者の正しい愛し方
「は?」
何言ってるのさ。
お父さんの?違う違う。これは私の。
私の部屋にあるんだから、私のだってば。
「お母さん変なこと言わないでよ。
どう見たって私のでしょ?」
「違う!!違う!!
よく、見なさいそれ…!!」
まだ言うか。
大体これがお父さんのもののはずない。
だってお父さんは几帳面だから、服を汚すなんて有り得ない。それもこんなあちこちに。
証明してあげようと、私はシャツの裾を捲り上げた。
私のなら、内側の表示タグに女用サイズが書いてあるはずだもの。
お父さんのものであるはずがない。