狂者の正しい愛し方


直前に、お母さんの、絶望を湛えたような眼差しとかち合って、


すぐに時間は元の速さに戻った。



ドダンドンバダンバダンッッ!!!



物凄い音がして、お母さんは階段を、頭から落ちていった。

私は佇んだまま、それを見つめるだけ。



視界からお母さんの姿が消えて、



物音も止んで、



人の声も、しなかった。



空気が完全に止まった気がした。



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