狂者の正しい愛し方
「晴姫、久しぶりに、どこか二人で出掛けようか。」
「え?久しぶり、って。
昨日映画行きましたよね?」
それに今はこんな広い場所に来ているし。
そう言えば結局昨日、映画観たあと佐薙さんのこと紹介できなかったなぁ…。
お母さん、私がちょっと押したら死んじゃったんだもの。
「誰も俺達を知らない、二人きりの場所へ行こうか、ってことだ。」
「ああ、そういうことですか。
いいですね、賛成!」
無人島の二の舞はやっぱり嫌だけど。