狂者の正しい愛し方



「晴姫、俺のこと、好きか?」




やっぱりだ。


しかもまた同じ質問。


厭きないね、と思いながらも、丁度良いことに私もこの質問がくるのを待っていた。

だって今なら、自信を持って言えるもの。


私には、もうこの世に希望なんてひとつもない。
好きなものなんてひとつもない。

全部全部、邪魔だから消えてしまえばいいのに。
空も人も太陽も。

……でも、ひとつだけ、消えてほしくないものがある。



「佐薙さんが、一番好きですよ!」



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