狂者の正しい愛し方
終 り が 見 え な い よ !!!!
ついに私は半分も開封しないうちに断念した。
まさか昨日あんなにあっさり引き下がったのって、これを延々書くためだったのか…っ!?
い、いやいやいや、単純計算でもこの量を昨日のうちに、たった一人で書き上げるなんて無理があるでしょ!!
……あ、でも、やりそうだ…。佐薙さんなら……。
いっそ本当に警察に助けてもらおうかと考えていたそんなとき、
『……あれ?』
白い封筒の山の中に、たった一枚だけ、薄ピンク色の封筒を見つけた。
他の封筒よりも一回り小さくて、宛名の場所には“晴姫へ”としか書かれてない。