狂者の正しい愛し方


そう言えば佐薙さんが甘い物食べてるのってあんまり見ないしな…。

飲み物だけは交換しないほうが良かったかも…。

いやでも私体液色のジュース飲みたくないし…。


「晴姫、難しい顔してる。」

「はうっ!」


み、眉間をつつかれた!!


「晴姫は、映画面白かったか?」


サンドイッチを口に運びながら佐薙さんは問う。

自分でああいう表現しといて自然に食べれるのが謎だけど。なんて思う。


「はい、それなりに。」


そつのない返事をした。

すると佐薙さんが一旦食べる手を止め、

汚れてないほうの手で、私の髪を撫で付けてきた。


「う、わ!?」

「じっとしてて、晴姫。」


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