★NとS☆

…川島…尚?

漢字は全く一緒。

って言うかこの人お坊ちゃまって感じじゃなくなかった…?

「まぁおなじクラスで同じ漢字なんだしよろしく!!」

その尚って人は、あたしがなかなか言い出せなかった事をサラッといった。

「う、うん。…よろしくね~…!」

黒に茶色が混ざったきれいな髪の毛、整った顔。力強そうな体。にこって笑った時の顔。

…なんだかどことなく誰かに似てるような・・・。

そんな気がした。

この人のことをあたしはただの他人じゃないんじゃないかって思った。




これが、あたしたちの運命の始まりだったね。

だけどこの恋は許されるものじゃないと…あたしはずっと後に知ったんだ。

 神様。あなたは意地悪ですね―――

  こんな形であたしたちを出会わせたなんて―――――
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