アルタイル*キミと見上げた空【完】
え?
という驚きは、またふさがれる唇の感触にあっけなく吸い取られていく。
頭の芯がどんどんしびれていくようで・・・
でも。
修ちゃんの手が私の胸に軽くふれたその時。
そこで急に感覚が醒めたように戻ってきた。
廊下の外から小さく聞こえる皆の声。
「っやだ!・・・・」
思い切り修ちゃんの体を押すと、
荒く息をつきながら修ちゃんは意外とあっさりとその動きをやめ、
「ごめん・・・」
そう小さくつぶやいて、私の横にポスンと腰を下ろした。