アルタイル*キミと見上げた空【完】
そりゃ、この合宿。
人数も多い分、マネージャーにかかる負担も多いからそれを修ちゃんが気にしてくれてたのは知ってる。
けれど、何も聞いてないよ。
修ちゃん・・・。
彼の方を見つめると、その前に目が会った沙織さんが一瞬ふっと鼻で笑ったような気がした。
え?
さっきまでの少し温かくなった気持ちがちょっとだけ固まったような気がする。
見間違い?
サオリさんはニコニコしながら私と凛に近寄ってくる。
「いきなりでごめんね。修也には急に言ったから。彼は悪くないから責めないでやってね?」
修也・・・
大学で修ちゃんがそう呼ばれてることは知ってたのに、
彼女が言うその言葉は少し強調されてるようにも思えてしまう。