伝説プリンセス

ピストルタイマン



〜Princess〜



「うおっ!あんな所に木の実があるぅ!」



あたしは荷台から飛び降りた。




「お嬢!走っている最中に降りたら危ないですよ!」



案の定、着地からよろめき、ヒカルが支えてくれた。




「ちょっと木の実を取ってくる!」


あたしはそのまま赤い木の実が生っているほうへ走りだした。




「うおぉ、うまそう!」


あたしは背伸びをして

木になる赤い木の実を取った。


「タスケの実かぁ〜。」


ヒロはあたしより高いところの実を取って言った。


「タスケの実?」

さすがのヒカルも顔をハテナにする。


「これ、体力回復に良い薬なんだ。」


へぇ〜!とあたしは感心して

実の皮を剥こうとしたけど

「皮、固い〜」


「ハハッ。おまけに食べれる部分が小さいぞ。

その分、栄養が凝縮されているって事だがな。」

ヒロは笑ってあたしの頭を撫でる。



「おめぇ〜ら、早くしろ〜!」

トラックからユウが叫ぶ。


「何あいつピリピリしてんだ?」

「お嬢、ユウ兄は大切な人を誘拐されたんですよ。」

「あいつこそピリピリしすぎて

体力消耗しそうだな。」



3人で笑った。


そして、人売りの車でグーナル町に向かった。



< 101 / 395 >

この作品をシェア

pagetop