伝説プリンセス
「じゃあ、デイビットを探せばいいんですね…。」
「そいつが居そうな所って分かるのか?」
「ソーナル村に向かう時のあの町しか分かんない。」
「でも、あんな分かりやすいところに行くはずがない。」
「でしたら、お頭。
グーナル町に行くのは?」
「グーナル町?」
あたしたちは人売りの一人の話に耳を傾けた。
「はい、俺らの出身の町でそりゃあヤクザや盗賊が多い荒れた町で…。」
だけど、誘拐や拉致をしてそこに隠すにはもってこいの町らしい。
「ユウ兄、その町に行ってみましょう!」
「でも、ヤクザや盗賊がいるなら十分用心しなきゃな。」
「フッフッフッ。
我らにもちゃんと盗賊本業の奴がいるじゃないか。
な?ヒロ?」
「いや、姫様。オレの本業は一応、狩人です。」
そんな事で我らは人売りの車に乗り込んで
グーナル町に向かった。