溺愛S坊や☆★
☆第2章★
走りながら私は泣いていた…。
大嫌いだなんて…。
そんなの嘘…。
本当は大好き…。
あなたがSだったって分かった今も…。
好きで好きでたまらないの…。
たった1ヶ月で…こんなにも好きになってしまったの…。
龍斗君は意地悪だよ…。
さっきは…ただ恥ずかしかっただけなの…。
だからお願い…。
嫌わないで…。
私は、いつのまにか上履きのまま外に出ていた…。
教室に帰る気にもならず、私は傍にあったベンチに座った。
なぜだか分からないけど…
涙がこぼれ落ちた…。
止まらなかった。