溺愛S坊や☆★
☆第3章★
私は、教室にゆっくり戻った。
『莉依ちゃん!!』
『実玖ちゃん!』
『心配したんだよ。どこ行ってたの?』
『ごめんね。ちょっと迷子になっちゃった』
『もうっ!!莉依ちゃんはおっちょこちょいなんだからっ』
『何それぇ~』
私は、実玖ちゃんと笑った。
さっきまでの涙が、嘘のように乾いていた。
龍斗君。
大好き。
そんな気持ちが…
確かにあった…。