嫌なのに 怖いのに


声も出ないし 身体も動かない




目の前にいるのは
金森先生のはずなのに



何か別の生き物……
知らない動物みたいに思えた




自分も知らない触れた事のない場所に金森先生が触れる




金森先生の荒い呼吸も



ただ我慢するしかなかった





何年経っても悔やまれる



なんで あの時
抵抗できなかったのか




だけど もう一度
時間を巻き戻して
あの時に戻ったとしても



……やっぱり私は抵抗できない


そんな気もする



だって本当に声が出なかった



身体も動かなかった


怖くて怖くて



ただ目をつぶり早く終わる事を祈るしか出来なかった





私は今でも恋愛モノの映画で



ベッドシーンを直視できない



吐き気がする





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