今日も、恋する電車。
保は、はっと目をこらし、茜をみつめた。
いつも自信なさげで、背を縮めてうつむきがちだった少女はそこにいなかった。
茜は大会後、結に一つのお願いをした。
「きれいになる方法おしえて?」
大会後、茜は結に頼み込んで、化粧やヘアメイクなどを教えてもらった。
いつまでも他の視線に奪われているのを黙ってみているより、自分がこちらを向かせるほど美しくなればいい。
無駄かもしれない、けれども、なにもしないまま、このままでいたくないという茜の決意だった。
「上等ね」と結は、笑顔で応じた。
長めのスカートが少しだけ短くし、長い足を強調する。
結に手伝ってもらって眉を整え、透明のマスカラをつけると、切れ長の黒曜石のような目が際立った。
黒髪はワックスで空気を含ませ、無造作に散らす。
日に焼けた肌をきちんと化粧水で整え、乳液でハチミツ色の肌を潤した。
そして、唇をピンクのグロスで淡く染めている。
いつも少年のようだった茜は、中性的で、ほのかな色気を放つ少女に変貌していた。
いつも自信なさげで、背を縮めてうつむきがちだった少女はそこにいなかった。
茜は大会後、結に一つのお願いをした。
「きれいになる方法おしえて?」
大会後、茜は結に頼み込んで、化粧やヘアメイクなどを教えてもらった。
いつまでも他の視線に奪われているのを黙ってみているより、自分がこちらを向かせるほど美しくなればいい。
無駄かもしれない、けれども、なにもしないまま、このままでいたくないという茜の決意だった。
「上等ね」と結は、笑顔で応じた。
長めのスカートが少しだけ短くし、長い足を強調する。
結に手伝ってもらって眉を整え、透明のマスカラをつけると、切れ長の黒曜石のような目が際立った。
黒髪はワックスで空気を含ませ、無造作に散らす。
日に焼けた肌をきちんと化粧水で整え、乳液でハチミツ色の肌を潤した。
そして、唇をピンクのグロスで淡く染めている。
いつも少年のようだった茜は、中性的で、ほのかな色気を放つ少女に変貌していた。