7年目の浮気
「加藤くん、わたし、わたし、彼がいるんだよ。」

「知ってるよ。」

「嫌じゃないの?彼がいるのに悩んでる、なんて。」

「悩んでくれるってことは、俺にもチャンスあるんでしょ?」

「もし、もし付き合っても浮気するんじゃないかと思わないの?」

「もし俺を選んでくれたら、

…すごく好きになってもらえる自信、あるから。」


茉莉花は何と言っていいかわからずソルティードックに口をつけた。

慌てて飲んだら、少しむせてまた涙が出そうになった。
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