7年目の浮気
美味しいワインを飲むと必ずにやけてしまう芳雄の顔が浮かんだ。


「どうしたの?茉莉花?美味しくないの?」


真紀に声を掛けられ、はっとする。


「ううん、美味しいよ。」


無理に笑顔を作ってみる。


「彼とうまくいってないの?」


勘のいい真紀には、あまり隠し事もできない。


「んーん!それより、堂島たちまだかな?」


入り口に目をやると、ちょうど堂島たち3人が到着したところだった。
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