7年目の浮気
「おはよう真紀。」

「おはよう。大丈夫?」
「…頭痛い。」

「あんな酔った茉莉花、見たことないからびっくりしちゃった。二日酔い?」

「わたしもはじめて!どうやって帰ったんだろう?」


真紀がぎょっとした顔をする。


「茉莉花でも記憶がなくなることがあるんだ!加藤君が送ってくれたんだよ。」


今度は茉莉花が驚く番だった。


「ええ!加藤君が?全然方向違うのに悪いことしちゃったな…。」


後でお礼言わなきゃ。

茉莉花はガンガン鳴る頭を振りながら、席に着き、仕事の準備をはじめた。
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