7年目の浮気
茉莉花は心底傷付いていた。

他の男と結婚しろだなんて、勢いで言ったとしてもひどいと思った。

じわりと目が滲んだ。

わたし達、もう駄目なのかな…。
ずっと一緒にはいられないのかな…。


本当は恋愛にさほど自信がない茉莉花は、もう芳雄にすっかり嫌われてしまったような気持ちになり、一人寂しく帰路についた。
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