恋のA教室



「愛心?ご飯よ~」


というお母さんの声。



「はぁい」


あたしは下に行ってご飯を食べる事にした。




でもやっぱり…顔が緩むよね…



だって…『愛心…俺も大好き』


って言われたんだよ…


『俺も愛心の事が好きでした』



とかさぁ…



ヤバいよ…



あたしはリビングに着いた事も忘れて歩いていた…



すると…



「きもい」



ふと耳に入った言葉…



お父さんもお母さんもこんな事言わないよ…


じゃぁ誰…??と思ったら…



「お兄ちゃん――――――!!」


だった。



実は…お兄ちゃんがいます…


24歳で、大学病院で小児科医として働いています…


彼女もいるらしいけど!!


一切教えてくれないの!!



「あら幸せそうな顔して…どうしたの??」



待ってました!!


その言葉!!


だって…唯一言える結衣も椎奈も一緒に帰れなかったから言えなかったんだよ!!


めちゃくちゃ誰かに言いたくて…



仕方がなかったから!!
< 95 / 177 >

この作品をシェア

pagetop