エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「じゃあ何!?飾り?」

「いいえ代車です。いや〜アメ車は格好はいいですが故障が多くて…あっ!」

オーナーはそこまで言うと、自分が口を滑らせた事に気付きバツが悪そうに弁解した。

「こんなだからちっとも売れないんですよね。故障が多いなんてわざわざ言わなくてもみんな知ってますよね。」

俺はこの男が好きになった。

そこで一か八かの賭けに出る事にした。

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