ことばのスケッチ
「あんたの旦那様は優しいから、こうしてお前のところにこれるだけで、私は幸せだよ」
「いいえ、お母さんのほうが優しいから」
「こんな厄介者は、早くお迎えがくればよいのに」
「そうですね、厄介者は早くお迎えが来たほうがいいですよね」
「厄介者だったら、家に来ればなんて言わないわよ、全く家の旦那の言うことが解っていないんだから」
「そうか、すまんすまん」
「全く、憎まれるようなことばかり言うんだから」
「ここへ来て、もう何日になるかな」
「もう六ヶ月以上になるわよ」
「なかなか連れにこないね」
「きっと、居なくて清々しているんじゃない!」
「こんなに長居して、なんとも思っていないのかしら!」
「何とか思ってりゃ、さっさと連れに来るんじゃないの!」
「電話しようかしら」
「してみたら、私出るのは嫌だから」
早苗は受話器を母に持たせてダイヤルをする。電話の向こうの様子が判る。どうやら、帰ってきてもらっても、身体の具合が悪いと言っているらしい。
「いいえ、お母さんのほうが優しいから」
「こんな厄介者は、早くお迎えがくればよいのに」
「そうですね、厄介者は早くお迎えが来たほうがいいですよね」
「厄介者だったら、家に来ればなんて言わないわよ、全く家の旦那の言うことが解っていないんだから」
「そうか、すまんすまん」
「全く、憎まれるようなことばかり言うんだから」
「ここへ来て、もう何日になるかな」
「もう六ヶ月以上になるわよ」
「なかなか連れにこないね」
「きっと、居なくて清々しているんじゃない!」
「こんなに長居して、なんとも思っていないのかしら!」
「何とか思ってりゃ、さっさと連れに来るんじゃないの!」
「電話しようかしら」
「してみたら、私出るのは嫌だから」
早苗は受話器を母に持たせてダイヤルをする。電話の向こうの様子が判る。どうやら、帰ってきてもらっても、身体の具合が悪いと言っているらしい。