姫華伝






「おい」






後ろから、低いボイスが聞こえた。



「あぁ゛?」



あたしは、朝のことで喧嘩腰に振り向く。



「・・・・・・・・・んだよ?」



そこには、相変わらず無愛想で睨んでくる男が立っていた。



「理由は?」



「はぁ?」



なんだ、その質問!?主語を言え、主語を!!



「親が迎えにこれねぇー理由はなんだって聞いてんだよ」



「・・・・・・・・テメェには関係ねぇーだろ」



「あぁ゛?お前はこれからここに居ることになんだ。だから事情を説明する義務があんだよ。」



「はっ!?」



「黙れ。さっさと説明しろ」



なっなななななんだ、コイツーーー!?



「テメェ、自己中にもほどがあんぞ!!!」



「説明しろ」



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