姫華伝
「さてと・・・・」



藤堂郁也は、あたしのほうに向き直った。



「これでわかったよね?今の姫ちゃんが置かれてる状態。」




「・・・・・・・・・おぉ」



「だったら、朝言ったこと・・・承知してくれる?」



「・・・・・・・・・・でも、智の迎えがあんだ」



「テメェ、まだそんなこと言ってやがんのか!!!」



「玲人は、黙ってろ」



「・・・・・・・・・」



金髪野朗は、拗ねたのか寝る体制に入りやがった。



「姫ちゃんが智君の向かえを必ずしなきゃいけない理由って?」



「・・・・・・・・・・・」



唐突に聞かれた質問。



あたしは、チラッと智の方を見た。



智は、離れた机で可愛い男の子と遊んでいた。



・・・つーか、あんな奴居たのか!?初めて知ったぞ、オイ;;;



「姫ちゃん?」



「あっ、あぁ・・・」



おっと、今はそんなこと思ってる場合じゃねぇな;;;




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