チェリー
せっかく自分の事を
話してくれた圧矢に
結花は何も出来なかった事に申し訳なく思っていた


「そんな事ないよ!

俺は話を聞いてもらえただけでも十分嬉しかった」



圧矢は
笑って答えた



「でも…」


「そんなに自分を責めなくていいよ!

本当に俺はそれだけで十分だから」


「そっか…
また何かあったら言ってね!今日みたいに聞く事しか出来ないかもしれないけど…」


「ありがとう!
また何かあったら相談させてもらうよ」



結花と圧矢の間に
この日最高の笑顔が
輝いていた

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