神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
『そいつは良い案だ。名が広まる上に俺様のシマも荒らされねぇ…しかも貢ぎ物まで勝手に持ってきてくれるなんざ願ってもねえな。
よし人間、その話乗るぜ。』


酒呑童子は指をパチンと鳴らしてそう言った。

葉明は土下座をしたまま思惑通りの進み方に満足していた。

そして、さも意外だと言わんばかりの表情を作ると、酒呑童子にこう返した。


「本当ですか酒呑童子様!なんと光栄な!それでは今宵運んで来た酒を振る舞わせて下さい。
さぁ皆の衆、宴の準備だ!」


葉明の指示に応えて次々に酒や食料を降ろし始める頼光達。

ほどなくして飲めや歌えの大宴会が始まった。


「さあさあ皆様飲んで下さい!まだまだ酒はございます。」


一度酒が入ると盛り上がる鬼達、葉明達は全ての鬼に行き渡るように注意しながら酒をついでいった。
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