神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
(くっ…神楽の奴ボロボロじゃねーか。鬼の力なけりゃ二、三回死んでるぜ…!)


「よそ見…してる暇はないわよ。」


透の戦いを確認していた沙綺は、上空から降り注いだ氷柱の雨を間一髪回避した!


「おわったった!あっぶねーな!」


沙綺は真上に浮かんだ刹那に向かって拳を振り上げた。

それを冷たい瞳で見下ろしたまま刹那は右手に氷を固めていき、一振りの剣を作り上げた。


「旦那様は負けないわ、決してね…。」


「んなもんまだ決まった訳じゃねーだろ!爆砕符!」


沙綺は刹那に向かって両手に挟んだ呪符を八枚放った!


「…氷晶結界…。」


刹那と沙綺の周りを取り囲むようにして氷の鏡が複数現れると、刹那はその中に身を隠して呪符の爆発から身を守った!


沙綺は周りを見回りながら氷の鏡を見たが、すべての鏡に刹那が映り本物がどれだかわからなかった。
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