きらきらひかる
「やっぱ近いと油断すんな〜…」



走りながら、笑う。中学の時からの遅刻癖を、このままではまだ払拭できなさそうだ。




住宅街を抜けると、長い長い、校門に続く一本道に入る。地元ではみんなこの道を、「桜通り」と呼んでいる。

風が吹く度に舞う花びらが、俺の足を止める。




「今年もよーけ咲いたなぁ…」




ぼうっと木々を見上げる。





ダダダダダダダ…






「…ん?」






ドンッ
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