WETHER
第二天候 バースデー時々バレる!
楓の誕生日当日…


楓の誕生日パーティーは午後7時からだった。


「か、楓〜悪いけど今日誕生日パーティー行くの遅れる」


「なんでー」

「いや〜ちょっと用事が」

俺はちょっとした用事ができた為に、パーティーに遅れると言いに楓の家まで行ったのだが…

「あんたねーあたしの16歳の誕生日なのよ、分かってるの」

「分かってるけど…ほら、怪盗ウェザーが今度杉並区の博物館に来るらしいからさ…」

「知ってるわよ、ウェザー様が来るのくらい、でも…あたしの誕生日はあんたと…天気と一緒じゃないとだめなの…」

楓の目から涙が溢れ出てるのが分かった。

「ゴメン、でもすぐに…」
「もういいわ」

「え…」

「あんたとは絶交よ、二度と私の前に現れないで」

「かえ…」
「帰って」

俺は何も言えず帰った。自分の正体も言えず…
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