LOVER'Sハウス

「別に、紗来のこと無視してたんじゃないよ。」


「…女達が勝手に近づいてきただけ。まじ、ウザかったし。」


「紗来のとこ、行こうとしたんだよ?でも、邪魔が入ってね…。ゴメンね?」



…そうだったんだ。あたし、一人で誤解してたんだね。


『うん。あたしこそ、誤解してた。ゴメンね?みんな、ありがとう!』


一こうして、小さな誤解もとけ、その後はみんなと色んなことをして遊んだ。


やっぱり、みんなと遊ぶと楽しくて、さっき落ち込んでた自分がバカみたいに思えた。



「…そろそろ時間だし、ホテル戻るか。」


『うん!』


「そう言えば、紗来、俺らが行く前に男といたじゃん?あいつのこと、どー思ってんの?」


そう夏野が言うと、みんながあたしを一斉に見た。


『え、翔のこと??翔は同じクラスの友達だと思ってるけど…?』


あたしが不思議がりながら、質問に答える。すると、みんなは一斉に明るくなり、笑顔になった。


「そっかそっか。」


「あー、心配して損した。」


『えっ?????』



そのまま、みんなでホテルまで歩いた。


初めての海。みんなと遊べて楽しかった。…あたしにとって、最高の思い出ができた一日だった。
 
 
< 160 / 183 >

この作品をシェア

pagetop