苺祭的遊戯(ショートストーリー集)

・愛し君は未だ幼い4(09.05.29)

愛し君は未だ幼い5のお題

4.わがまますら愛しくて


「あ……っ」

車内で、パソコンの画面を見つめていた清水が少し疲れたような声をあげた。

「どうした?」

「都さん、何かを見つけたようです」

「……何かって」

言うのは、きっと、麻薬の売人か何かだ。

「どうしてここまで高確率でヤバい人に出会うんですかね?」

「俺も知りたいよ」

白いスーツを羽織ながら、そう呟く。

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