私の君への想い-君想-kimisou

「人生って１回しかないんだよ？見たところ君と俺は年が近いみたいだけど…まだ人生捨てたもんじゃないんじゃない？」


『――ｯｯあなたに私の何が分かるの？！事情も何も知らないのに勝手なこと言わないでｯｯ!!』


半分泣きながらそう言った｡


「……君は俺の事は知らないと思う｡でも俺は君の事､知ってるよ｡」


『…あなたが私を知っている？ふざけたこと言わないでｯｯ!』


話していると切りがないから男に背を向けて飛び降りようとしたら…


「まだ君は死なせない｡君にはまだ使命があるからね｡」


そう私の耳元で言った｡

すると口にはハンカチで押さえられて染み込んでた薬品でいつの間にか眠らされていた｡













『―んｯｯ…ここどこ？』

今私はどこにいるの？
部屋は真っ白で天井が高い｡
(…ここは"あそこ"と似ている｡)
そう思った瞬間､実悠の頭に激しい頭痛が走った｡