私の君への想い-君想-kimisou
『ゔッッ…ハァハァ……うぁ゙ぁ゙ーッッ』

実悠は記憶喪失だった。

母親が事故で亡くなり、そのショックで記憶喪失になったのだ。

父親はその事をもちろん知っているし、この事は極一部にしか流れていないのだ。

しかし実悠本人は自分の記憶があるのかないのか分からない。












「実悠。」


ドアに男が立っていた。
名前を呼ばれ、振り向いてみる。


「苦しいか?」


男の問いに首を縦に振る。

男は実悠を抱き寄せて

「俺がその苦しみを取り除いてやろう。」


と言った。
しばらくして頭痛が収まり、男に名前を聞いた。


「俺の名前か?俺は上矢 昴(カミヤ スバル)だ。」


と言った。
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