私の君への想い-君想-kimisou
昴さんに拉致?されてから、一度も外には出してもらえなかった。

外には警察の人がうじゃうじゃいるだろうけど、外の景色が見たかった。

だからいつも昴さんが入ってくるドアを開けて外に行こうとした。


「実悠。何してるんだ…?」


『…す、昴…さん…』


どうしてここに昴さんがいるの?
今日は大切な用事があるって言ってたのに…。


「実悠。お仕置きだ。」


『…え?』


「お仕置きだよ。お仕置き。勝手にどこか行こうとした罰だ。」


『……昴さん…イヤだ…イヤだよ……』


「うるさい。来い。」


普段優しい昴さんが命令した=危ない
……逃げないと。
昴さんは何となく最初から危険だと思っていた。
…だからちょうどいい。
今逃げなければ今後が危ない。

そう思い、私は逃げた。


『…ッッハァハァ…イヤッッ』


逃げたのはいいものの、昴さんに呆気なく捕まってしまった。


「お仕置きの辛さを倍にする。期間は1週間。」


『イヤッッ…ごめんなさいッッもう逃げないから…』


「イヤだ。もう決定事項だ。」


それから私たちはお仕置き部屋らしき所に来た。


「お仕置きは、…………だ。」


『えッッ?すいません、よく聞こえなかったんですけど…』


「もう言わない。これから1週間、頑張れよ。」


そう言って昴さんは部屋を出て言った。
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