姫に王子のくちづけを…
___________...
それは
今日の昼休み
ギィィ
錆び付いた屋上のドアが開く音
『由香里!来てやったぞ』
「何でそんな上から目線なの?」
その雰囲気はいつもの2人で
ただ違うのは
私がこれから
晴臣に悲しい顔をさせなくちゃいけないこと
「…晴臣、あのね」
『分かってるよ、やっぱりあいつが好きなんだろ?』
「…うん」
晴臣はくしゃくしゃと私の頭を撫でてくれた
だけど
やっぱり違うんだ
《もう痛くないよ》
あの優しい手が
誰だか分かってしまったから…