姫に王子のくちづけを…



その後教室に行って



…なんかたくさん他にも出てきたけど



そのたびに彼方の腕にしがみついてはニヤッと笑われた







もう…嫌だ…









そんなこんなで

校舎を出るときには私の目は真っ赤だったに違いない







『おつかれ』


校舎を出ると

外にはお兄ちゃんがいた






「お兄ちゃーん!!」



『犬みてえ』



後ろで彼方がくすっと笑っていたけど


この際それは許してやろう







「何でこんなに肝試しに力いれてやってるわけ!?」



『まあ、歓迎会はこの学校の名物だしな』



「なんかすっごい怖かったんだけど!階段の下からやってくる人とか紫色のゼリーとか…」








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