姉ちゃんには秘密〜オレの甘甘ツンツンな想い〜オトコメセン
「オレ、ほ~かに居ますから!」



「ほ~ぅ、どこの誰なんだ?先生に、紹介してみろよ」



先生は、オレにじりじり近寄って来る。


最悪……早く授業してくれよ。先生……


「な?ダレなんだ?何年何組のなんだ?」



そんなの居ないって、言えればこの場はおさまる。だけど、嘘でも言えなかった。姉ちゃん以外の名前なんて。
好きな人以外の名前なんて……



「……居ないなら居ないって素直に言えよな。そしたら、いじめねーよ」



先生はそう言うと、困ったような表情をした。一瞬だけ……


「さて、お前ら!集まれ、整列だ!」



そして、マラソンの授業が始まった。
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