姉ちゃんには秘密〜オレの甘甘ツンツンな想い〜オトコメセン
先生が、マラソン用のピストルをバンと打ちクラスメート達が、一斉に走り出した。オレも……



グランドを四周走る事になっている。
オレは普通に走った。ただ普通に……



四週なんて疲れる距離でもなかったし。だけど、不意に姉ちゃんのクラスを見上げると、そこにはあいつが居た。



オレが見ていると分かると、やけに姉ちゃんの肩をベタベタ触っている。



自然にオレは、足が止まり前に動けないで居る。
あいつとは、姉ちゃんと同じクラスのあの先輩清春先輩だ。


清春先輩は、オレに不敵な笑みを向けると、視線を姉ちゃんに戻した。



気になって、気になって、マラソン所ではなくなった。



気づけば、オレよりも遅かったクラスメート達が次々にゴールしていた。



結局オレは、最後。罰ゲームをしなくてはならなくなった。
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