前進

そんなこんなで中二の生活がおわった。

そして春休みになった。春休みも普通に遊んで過ごしていた。けどいつもと違うのは自分の気持ち。

間違いなく焦っている……。遊んで帰ってきて一人になると考えてしまう。この先の人生を……。

私はずっと現実から逃げ、向き合えないまま、特に思い出をつくれないまま中学生活を終える。そう思うだけでこわかった。

春休みを、そんな事ばかり考えて過ごし、新学期がはじまった。

はじまってからもクラスにはいけなかった。

最初のうちは学年がかわる時にする恒例の大掃除などがあり授業がなかった。そして下校時間もはやかった……。もどるならきっと今だと思っているのに足が進まない……。

そんな矢先の事だった。新しい担任が家に来てくれた。女の担任だった。男っぽい性格の担任って事もあり、すぐに気に入った。

不登校なのを知っていたので、クラスにきてほしく説得にきた。もちろん私は説得におうじるのは絶対にいやだった。…………けど、担任が焦らなくていいし、今はまだこわいだろうから少しずつ足を運んでくれないかな?
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