“俺様”大家の王国



「……ふぅ」
 
私はドアに鍵をかけてから、

リビングの床に、ごろりと横になった。

ひやりとした堅いフローリング。

クッションもカーペットも無いので、

代わりにバッグからタオルケットを出した。

今日の布団は、これだけだ。

タオルから家の匂いがして、

ふと私が家を出る話をした時の事を思い出す。

勿論、祖母には反対された。

今時分、女の子が危ないからって。

……女の子だって、学生だったら、

一人暮らしはもう今じゃ普通なんだよ、おばあちゃん。



< 39 / 534 >

この作品をシェア

pagetop