“俺様”大家の王国
そして、文化祭当日。
十時からの開場と同時に、たくさんの人が校舎に流れ込んできた。
私達はそれぞれメイド服で武装し、装飾された教室で待機していたが、
すぐにお客さんらしき人が廊下に現れたので、元気良く笑顔を振りまいた。
「いらっしゃいませー!」
「こちら二年のメイド喫茶でーす!」
後ろで、委員長が「そこは、『お帰りなさいませ』でしょ!」と野次を飛ばしていたが、
通りかかっただけの人が「お帰りなさい」と言われてもどうかと思ったので、みんな無視した。