夢月
あたしは、弓道部の部室に向かう。
「片山。」

誰かに呼び止められる。あたしを呼ぶのは同じクラスの男の子。

「なに?」
「彼氏から電話か?」
「だったらなんなのよ?」
「はは。ちびっこの癖に、彼氏だけはいっちょ前にいるんだな。お前、毎日毎日よく学校これるな?」

あたしは、虐められている。 背が低いから。病名は忘れたけど、成長が止まる病気。

「家にいても、することないからね。」
「彼氏とセックスでもしてれば? ロリコンの彼氏によ」

あたしは、無視して部室に向かう。

「無視すんのか? ちびブス。殺すぞ」
「あんたも、弓矢でいぬいてあげようか?」


はぁ、あたしはなんで学校にいるんだろ?

辞めてしまいたい。亜希には何も言ってない。 心配かけられないから。

でも、あたしは限界が近い。
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