DESTINY-忘れられない人-
「お~!理恵子。また学校サボったの?」
入り口のドアを開けると、中は真っ暗だった。
明るい太陽の下から急に暗いところに来たせいか、中の様子は全く見えない。
目がチカチカする。
胸騒ぎがする。
これから何かが起こる気がした。
大きな重低音が響くライブハウス。
音楽に興味はあるけど、ライブハウスなんて初めてだった。
ドラムの音がお腹に響く。
昔、家族で行った花火大会を思い出す。
あれが最初で最後の花火大会になったけど。
「理恵子、よく来んの?」
私は理恵子の耳元に口を当て、大声で聞いた。
「ときどきね!イライラしたらここに来るの」
理恵子の大声が耳の奥に伝わる。