僕と言う名の存在
「う・・ん・・・・?」
「起きたか?冴えない顔だな」
誰だ?
一体ここはどこだろうか?
まだ目が覚めない中、無我夢中で辺りを見回した
ぼやけていてはっきりと解らなかったが、確実に解るのは自分の知らない場所にいる
それと、知らない誰かが横にいるという事
「誰だ・・・?」
ようやく目が覚めてきてはっきりしてきた
まず、ここは何処かの建物の中だった
そして、横にいるのは可愛いらしい少女であった
「ここが何処だか解る?」
刺々しくその少女は尋ねてきた
勿論、自分は何も知らない訳で一体全体何がどうなっているのかすら知らない
第一、こうして冷静さを保っている自分が凄い
なので、返答は一つしかない
「解らないよ。それよりも、あんたは誰だ?ここは何処だ?何がどうなっている?」
「答えになってない。質問に質問で返さないで」
不機嫌のようだ
恐らくは俺と考えが同じなのであろう
あの質問からしてこいつも解らない
「まぁいい。私はレナ、序にここは多分・・・アーレスト教会だと思う」
「アーレスト教会?」
「そう。私たちの世界では神話になっているの。かつてこの教会でグルセクという人物が神召喚の儀式を行ったらしい、儀式は敢え無く失敗した様だけどその失敗で世界はおかしくなった」
「おかしくなったって?そもそも私たちの世界って世界は一つだろう?」
「そこよ。失敗して世界をもう一つ創ってしまった。詳しく説明すると、創った世界に更にもう一つ世界を創った」
何がなんだか解らない
ここが何処だ?アーレスト教会
それは何?過去に神を召喚しようとしたが失敗に終わった場所
その後は?世界が2つ・・・3つできちまった

< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop