あなたに依存中

出会い

「梓～。今日買い物行くけど一緒に行く～」




「ゴメーン奈央、拓真と帰るから～」




ロッカーに教科書をしまい教室をでた。




わたし中学二年生の桜井梓。拓真とはわたしの彼氏。




急いで拓真の元に走って行った。




「拓真～。ゴメーン」





「いいから、帰るぞ～」




拓真に手を引かれ学校を出ようと校門に向かって歩いていると後ろから肩を掴まれた。





「よっ、梓。俺らまた同じクラスだなぁ。運命感じない!?」





「悠希～。バカじゃないの!?運命なんて感じませんよ～」





「それは残念だなぁ」





ふざけて話をしている悠希の隣で見たこともない人が退屈そうに立っていた。




その人を見ていたら目があってしまった。





「さっきからジロジロみてんじゃねぇよ。チビ!!」




チ、チビ～!?確かにチビだけど、初対面の人にそういうこと言うかぁ!?





「おい、人の女にチビとかいってんじゃねぇぞ!!てめぇ誰だよ!?」





拓真がキレて文句を言うと慌てて悠希が






「俺の後輩の遠藤達己。」



と言った。





「どーも。遠藤達己です。よろしく」




素っ気なくそう呟いた。





なんなの!?こいつ!!態度でかすぎだし、なんで上から目線か分かんないし!!




もし拓真と別れてもこいつだけは絶対に好きにならない!!





この時梓はそう思っていた。






これが２人の出会いだった。